太平洋のサバ漁獲枠を31%減に 20年、資源安定へ管理強化

太平洋側のサバ類の漁獲量

 水産庁は27日、太平洋側のサバ類の漁獲枠について、2020年漁期(7月〜翌年6月)は前年比31%減の50万1千トンとする方針を明らかにした。資源を枯渇させずに中長期的に漁獲を安定させるよう、管理を強化する。ただ漁獲枠は18年漁期の漁獲実績(約33万2千トン)を上回る水準に設定されており、漁業者の操業や食卓への供給に大きな影響はなさそうだ。

 東京都内で開いた漁業関係者との会合で示した。太平洋側のサバ類の漁獲を巡っては、日本の排他的経済水域(EEZ)外の公海で中国が操業を活発化。外国船の漁獲増による資源の枯渇を懸念する水産庁は、国際的な漁獲枠の導入を目指す。


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