ロシア、将来の国境画定は妨げず 領土割譲禁止でプーチン大統領

26日、ロシア・モスクワのクレムリンで開かれた作業部会で発言するプーチン大統領(タス=共同)

 【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は26日、憲法改正案を審議する作業部会で、「ロシア領土の割譲禁止」条項について「外務省による将来の国境画定作業を妨げない文言を見いだす」よう要望した。

 「領土割譲」と「国境画定」を区別し、国境画定は禁止対象としない立場を示した。北方領土問題の解決を目指す日ロの平和条約交渉を国境画定作業と捉える場合、改憲条項の禁止対象から除外される可能性がある。

 26日の作業部会でプーチン氏は、領土割譲禁止を憲法に盛り込む提案に賛意を示した上で、国境画定作業について「恒常的に多くの国々、特に旧ソ連諸国との間で行われている」と説明した。


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