人事評価で定昇額の差、拡大を トヨタ経営側が提案、20年春闘

記者会見する全トヨタ労働組合連合会の吉清一博副事務局長=26日午後、愛知県豊田市

 トヨタ自動車は26日、2020年春闘の第2回労使協議会を愛知県豊田市の本社で開き、経営側は、人事評価に応じて定期昇給額の差が現行よりも大きくなる賃金制度の導入を提案した。賃金面で「頑張っている人により報いる」との認識で労使は一致し、春闘終了後も労使専門委員会で継続的に制度見直しを議論する。

 組合側は今春闘で、評価に応じて従来よりベースアップに相当する賃金改善分にめりはりをつける賃金制度を求めている。この点では経営側と方向性は合致しており、導入される公算が大きい。経営側の提案通り、定期昇給額でも差が拡大すれば成果に応じた昇給の色合いがより鮮明となる。


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