ヤンマー、船酔い抑える船開発 車のサスペンション技術を応用

ヤンマーが開発している船酔いを抑えるボートの試作モデル

 ヤンマー(大阪市)が船体の揺れを小さくし、船酔いを抑えるボートを開発している。自動車の振動を和らげるサスペンションの技術を応用し、波の衝撃を吸収する。釣りなどの娯楽に使われるプレジャーボートでの活用を想定し、2020年代後半の商品化を目指す。

 この分野で実績のあるオーストラリアの船舶開発企業ノーティクラフト社と協業する。ヤンマーがノーティ社の技術を搭載した試作モデルを展示会に出したところ反響があったため、量産化に動きだした。

 搭載を予定するのは、二つの船を組み合わせた「双胴船」と呼ばれるボートで、船底をスキー板のように細長くしたものだという。


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