自民で相次ぐ独自改憲案 議論混乱の懸念も

自民党内で提起された独自改憲案

 自民党内で、憲法改正の独自案を提起する動きが相次いでいる。9条への自衛隊明記など党憲法改正推進本部がまとめた4項目とは別で、女性議員の割合増や同性婚の実現などを目指す内容だ。新たな政策課題に取り組む意欲のアピールや野党を引き込む狙いがあり、党内では議論の混乱を懸念する声も出ている。

 法の下の平等を定めた憲法14条の改正を提唱したのは、稲田朋美幹事長代行。15日の水戸市での講演で「14条に『男女不平等の除去』を加えて、女性議員の割合を増やしたい」と語った。「14条には性による平等も当然含まれている」(公明党の山口那津男代表)と、与党内に賛同の向きは少ない。


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