AI開発で障害者が活躍、青森 性能向上へ新たな雇用創出

就労継続支援事業所で、人工知能(AI)の開発に必要なデータを入力する利用者=2019年12月、青森県八戸市

 青森県八戸市の就労継続支援事業所で、障害者が人工知能(AI)の開発に必要なデータ入力作業に取り組んでいる。人間の雇用を奪うとも懸念されるAIが、むしろ社会的弱者に新たな活躍の場を提供した形だ。同種の事業所などが加盟する全国協議会によると先駆的な試みで、各地に広がる可能性がある。

 画像に写った物体を人間と同じように認識させるためには、AIに大量のデータで学習させる必要がある。入力作業は「アノテーション(日本語で注釈の意味)」と呼ばれ、例えばビニールハウス内のイチゴやトマトの写真のうちどれが完熟しているのかAIに教えるため、人間が印を付けるといった仕事だ。


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