ひなめぐり、商店街彩り10年 五輪企画も、和歌山

紀州海南ひなめぐりで設けられた「ひなめぐりンピック2020」コーナーの人形=和歌山県海南市

 和歌山県海南市で、約2千体のひな人形が町を鮮やかに彩る「紀州海南ひなめぐり」が開催されている。地元商店街ににぎわいを取り戻そうと2011年にスタートし、今年で10回目。東京五輪にちなんだ特別展示もあり、訪れる人を楽しませている。3月15日まで。

 JR海南駅に9段のひな壇に並んだ「千体雛」が設置され、駅前の商店街のほとんどの店先などに飾られている。全て市民らから寄付された人形で、実行委員長の東美智さん(64)は「一つ一つに思い出が詰まっていると思う」とほほえむ。江戸時代の貴重な「亨保びな」から最近の作品まで含まれ、流行の変化も感じ取れるという。


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