東京大が水島公一氏に総長表彰 リチウムイオン電池開発

東京大から総長特別表彰を受けた水島公一東芝エグゼクティブフェロー=21日午後、東京都文京区

 東京大は21日、2019年のノーベル化学賞の対象になったリチウムイオン電池の開発に貢献したとして、水島公一東芝エグゼクティブフェロー(79)に総長特別表彰を授与した。水島氏は「私の小さな基礎研究を実用化まで高めてくれた、多くの研究者に感謝したい」とあいさつした。

 水島氏は1969年に東大大学院を修了。70年代後半に英オックスフォード大へ移り、化学賞を受賞したジョン・グッドイナフ氏の下で、後にリチウムイオン電池に採用されることになる電極材料を開発した。

 昨年のノーベル化学賞は、別の電極材料を開発した吉野彰旭化成名誉フェローら2人も共同受賞した。


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