金小売り、過去2番目の高値 1グラム6442円、需要増加

 地金大手、田中貴金属工業(東京)は21日、金を1グラム当たり前日より92円高い6442円で販売した。消費税や保管料を含む小売価格で、過去2番目の高水準となった。金は株式や社債と違って不況に強い「安全資産」とされる。肺炎を起こす新型コロナウイルス感染拡大で需要が増えた。

 過去最高値は消費税が導入される前の1980年1月21日の6495円。約40年前の当時はイラン・イスラム革命や旧ソ連軍のアフガニスタン侵攻の直後。日本はインフレだった。金はそのもの自体に価値があるため国際危機や物価上昇時に需要が増える特徴がある。


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