北海道、IR関連費は計上見送り 当初予算、汚職事件考慮か

 北海道は21日、一般会計を2兆8201億円とする2020年度当初予算案を発表した。骨格予算を肉付けした19年度6月補正後に比べ、1・4%減。昨年11月の誘致申請見送り後も、将来的な誘致を継続するとしていた統合型リゾート施設(IR)の関連事業費は計上しなかった。現職衆院議員が逮捕された汚職事件の影響などを考慮したとみられる。

 関係者によると、道はIRの関連事業費の計上を検討していた。優先候補地の苫小牧市は既にIR関連事業費約1500万円を20年度予算案に盛り込んでいた。鈴木直道知事は理由について「国会の議論を踏まえた着実な取り組みが必要だ」と述べた。


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