背中たたいて、より面白いものを 芥川、直木賞の贈呈式

贈呈式を終え、記念写真に納まる芥川賞の古川真人さん(右)と直木賞の川越宗一さん=20日午後、東京都内のホテル

 第162回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が20日、東京都内で開かれ、「背高泡立草」の古川真人さん(31)に芥川賞が、「熱源」の川越宗一さん(41)に直木賞がそれぞれ贈られた。

 黒のスーツ姿で登壇した古川さんは「誰かに背中からどやしつけられ、そのまま前に出たらここに立っていた。今後ともどんどん背中をたたいてください」と話した。

 一方、川越さんは濃紺のスーツで登場し「書く度に一から作品をつくり上げるのが作家活動だと思う。次はより面白いものを書かねばならないという覚悟を持っている」とあいさつした。


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