宮城・閖上津波訴訟、和解成立へ 仙台高裁控訴審で最終案

 東日本大震災の際、宮城県名取市閖上地区にいた家族4人が津波から逃げ遅れて犠牲になったのは防災行政無線の故障が原因だとして、遺族が市に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、市側は20日、仙台高裁の和解案に応じる方針を示した。遺族側はすでに応じる意向を示しており、次回期日の3月12日にも和解が成立する見通し。

 市は近く議会に関連議案を提出する。市側弁護士は20日、取材に「和解案は固まった。議会の承認が得られれば成立する」と明かした。内容は今後明らかにするとしている。

 2018年3月の一審仙台地裁判決は、故障と死亡の因果関係を認めず請求を棄却。遺族側が控訴していた。


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