川崎中1殺害事件から5年 「遼太の分まで生きたい」

事件後に寄せられた上村遼太さん宛てのメッセージ

 川崎市の多摩川河川敷で中学1年だった上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件から20日で5年。現場に知人らが花や菓子を供え、事件後に各地から寄せられたメッセージを読み返し、上村さんをしのんだ。親しかった友人は「心に区切りを付け、遼太の分まで生きたい」と話した。

 同級生の孫娘がいて、面識のあった近所の橘内達夫さん(76)は献花し合掌。「孫の成長は早いが、ここは時が止まったようだ」と話した。現場に供えられた色紙などが雨ざらしにならないように定期的に自宅に預かっている。「いつも笑顔で友達もたくさんいた。(助けを求める)情報が伝わってこなかった」とくやんだ。


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