JAXA、目指すは「フォボス」 火星の衛星、無人探査機の計画

米国の火星探査機が2008年に撮影した衛星「フォボス」(NASA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が火星を回る二つの衛星のいずれかに無人探査機を着陸させ、岩石試料を持ち帰ることを目指す世界初の計画「MMX」で、目指す衛星を「フォボス」に決めたことが18日分かった。2024年の出発を目指す。

 19日の文部科学省の宇宙開発利用部会で報告する。小惑星への着陸や試料持ち帰りで実績のあるはやぶさ初号機、2号機の経験を生かす。

 もう一方の衛星「ダイモス」も候補だったが、着陸に必要なデータが多いことや、探査の意義がより大きいことなどからフォボスを選んだ。


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