2020年2月18日 19:40 | 無料公開
6歳でアフリカから来日し、関東地方の高校に通う女子生徒(17)が、在留特別許可を出さなかった国の処分取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、「日本を離れて生活することによる支障を過小評価しており、違法だ」として処分を取り消した。母親と、来日後に生まれた弟の請求は退けた。
森英明裁判長は、女子生徒は母国語を書けず、帰国しても生活は相当困難だと指摘。日本の社会に深くなじみ、スポーツで高い評価を受け、成績も優秀だとして「在留を許可しないことは、大学進学や将来の可能性を実質的に閉ざすことになりかねない」とした。