2020年2月17日 20:29 | 無料公開
台風19号による大雨で増水し氾濫した千曲川=10月、長野市穂保
昨年10月の台風19号で千曲川の堤防が決壊するなど大きな被害があった長野市で、災害関連費用を盛り込んだ2020年度当初予算の財源不足を補うため、貯金に当たる「財政調整基金」の取り崩し額が、当初予算の段階としては過去最高の54億円に上る見通しになったことが17日、市関係者への取材で分かった。
これまでは05年度当初予算での37億円が最高だった。20年度末には、財政調整基金の残高自体も過去最低の81億円に減る見込みで、台風被害による財政への深刻な影響が浮き彫りになった。