札幌の博物館でアイヌ遺骨慰霊式 寄贈された7体が対象

北海道博物館で行われた遺骨慰霊式で、舞踊を披露する千歳アイヌ協会のメンバー=17日午後、札幌市

 北海道は17日、道立の北海道博物館(札幌市)で保管されているアイヌの遺骨7体の慰霊式を行った。2017年度から開催し、今回で3回目。北海道アイヌ協会や北海道大学などから関係者約30人が参加した。

 各地の大学が保管する遺骨を巡っては、国は返還手続きに関するガイドラインを策定し、出土地域から申請がなければ民族共生象徴空間(ウポポイ)に集約する一方、各地のアイヌ団体は出土地域に返還するよう求めている。

 7体の遺骨は1970〜80年代、複数の個人から博物館の前身の北海道開拓記念館に寄贈され、うち2体の出土地域が判明している。


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