佐藤琢磨選手、母と新CM レース人生支えた両親に感謝

新CMの発表会に登場した佐藤琢磨選手(左)と母の昭子さん=17日、東京都内

 レーシングドライバーの佐藤琢磨選手が東京都内で開かれたFWD富士生命の新CM発表会に登場し、共に出演した77歳の母昭子さんと幼少時代の思い出を語り合った。佐藤選手は「自分のレース人生はチャレンジの連続だった。両親や恩師と、常に支えてくれる人がいた」と感謝の思いを口にした。

 キックスケーターを乗り回すなど幼い頃から「車輪が付いている物に目がなかった」という佐藤選手。「興味を持ったことに一直線だった」と振り返ると、昭子さんも「思い込んだら絶対にやるところがありました」と語った。

 CMでは、2011年に62歳で亡くなった父和利さんとのエピソードも語られる。

 「とにかく楽しい家庭で、琢磨を本当にかわいがっていた」と昭子さん。和利さんは一人息子の意思を尊重してくれる父親だったといい、佐藤さんがレーサーになろうと決めた時も、すぐに賛成してくれたという。

 佐藤選手は17年、米国伝統の自動車レース、インディアナポリス500マイル(インディ500)で日本人として初優勝。昭子さんは「お父さんは早く亡くなりましたが、琢磨が頑張っていて、私も心強く思います」と目を細めた。


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