政府、新平壌宣言を打診 昨年5月、北朝鮮からの反応なし

2002年9月、平壌宣言の署名を終え、握手する小泉首相(左)と金正日総書記=平壌の百花園迎賓館(共同)

 安倍晋三首相が昨年5月、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との「前提条件のない首脳会談」を呼び掛けた際に、2002年の日朝平壌宣言をもとに新たな日朝首脳間の宣言をつくることを検討することも可能だと打診していたことが16日までに分かった。複数の日朝関係筋が明らかにした。

 打診では、「お互いの国の指導者が交代しており、いつまでも小泉純一郎首相と金正日総書記の名義による宣言に基づくのではなく、新時代にふさわしいものにしよう」と宣言の署名の名義を変更する必要性を訴えたという。この打診に対する北朝鮮からの反応は伝えられていない。


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