「俺には大が付く恩人」 江夏氏、野村さんをしのぶ

プロ野球阪神のキャンプを視察する江夏豊氏(左手前)。右奥は矢野監督=16日、沖縄県宜野座村

 プロ野球阪神や広島などで通算206勝、193セーブを挙げた江夏豊氏(71)が16日、阪神のキャンプ地の沖縄県宜野座村で取材に応じ、南海(現ソフトバンク)時代に自身を抑え投手として再生させ、11日に84歳で亡くなった野村克也さんをしのび「俺にとっては大が付く恩人。自分の野球人生を大きく変えたのはあの人。残念の一言」と無念さをにじませた。

 江夏氏はプロ入りした阪神では先発完投にこだわってきたが、1976年に移籍した南海で選手兼任監督だった野村さんに口説かれ、救援に転向。広島時代の79年は抑えとしてリーグ最優秀選手(MVP)に輝き、球団初の日本一に貢献した。


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