首里城の復興願い伝統の舞い 火災で見送り、500人が堪能

首里城の復興を願い、披露された沖縄の伝統芸能「組踊」=15日午後、那覇市の首里城公園

 昨年10月末に正殿などが焼失した首里城(那覇市)の復興を願い、琉球舞踊と伝統芸能「組踊」が15日、首里城公園内の広場で披露され、市民や観光客ら約500人が優雅な舞いを堪能した。沖縄県などの実行委員会の主催で、昨年11月に正殿前の中庭で公演の予定だったが、火災で見送られていた。

 公演は曇り空の下、午後2時から始まり、人間国宝の宮城能鳳さんら踊り手や奏者計42人が参加。三線や笛などの音色に合わせ、ゆったりとした動きの舞いや、うちなーぐち(沖縄言葉)のせりふを披露した。

 那覇市の山元正友さん(71)は「歴史を掘り起こし、焦らず首里城を再建してほしい」と話した。


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