働く60代後半の年金を増額へ 就労継続を後押しする狙いも

 政府は、3月上旬にも厚生年金の加入対象拡大を柱とした年金制度改革関連法案を国会提出する方針だ。厚生年金を受け取りながら働く60代後半の高齢者を対象に、保険料に応じて毎年、年金を増額する仕組みも導入。2022年度からの実施で低年金者らの収入底上げを図る。働くメリットが実感しやすく、就労継続を後押しする狙いもある。

 新制度は「在職定時改定」。その年に納めた保険料分を翌年に反映し、受取額をアップさせる。現行制度も維持されるため、70歳まで働くと70歳時点で65歳以降に納めた保険料分の増額がある。働いている間の増額は純増となり「働いた方が得」との動機づけが働く。


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