原発処理水、海や大気「現実的」 政府小委員会が報告書公表

 東京電力福島第1原発で増え続ける処理水の処分方法などを検討する政府小委員会は10日、海洋や大気への放出が現実的な選択肢だとする報告書を正式にまとめ公表した。海洋放出に関しては技術面から「より確実に処分できる」と提言しており、政府は今後、地元関係者らの意見を聴くなどして処分方針を決める。

 小委は3年余りの議論を経て今年1月、報告書案を大筋了承していた。

 処分方法では、国内外で実績がある海洋や大気への放出を評価。うち海洋放出は、大気と比べ放射線監視体制の構築や放出設備の設計、運用が容易だとしている。


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