ヒ素の鑑定「高い精度だった」 和歌山毒物カレー事件巡る訴訟で

 和歌山毒物カレー事件で殺人などの罪で死刑が確定した林真須美死刑囚(58)が、確定判決の根拠となったヒ素などの鑑定に誤りがあったとして鑑定人2人に計6500万円の損害賠償を求めた訴訟で、鑑定人らの尋問が31日、大阪地裁(山地修裁判長)で行われた。2人は「極めて高い精度の鑑定だった」などと述べ、誤りはないとした。

 林死刑囚は2017年3月に和歌山地裁で再審請求を退けられ、大阪高裁に即時抗告中。鑑定人らの尋問内容や大阪地裁の認定を再審請求審で証拠提出した場合、審理に影響する可能性がある。

 2人は東京理科大の中井泉名誉教授と、聖マリアンナ医科大の山内博客員教授。


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