2020年1月28日 18:59 | 無料公開
母校の大阪府立北野高で開かれた講演で、花束を受け取る吉野彰さん=28日午後、大阪市
リチウムイオン電池の開発で昨年、ノーベル化学賞を受賞した旭化成名誉フェローの吉野彰さんが28日、母校の大阪府立北野高で「リチウムイオン電池が拓く未来」と題して講演した。技術革新による環境問題への取り組みの重要性を語り、生徒や卒業生ら約1500人が話に聞き入った。
吉野さんが高校時代、いまも続くマラソン行事でランナーズハイを経験したエピソードを披露すると、生徒から笑いが漏れる場面も。研究で壁にぶつかったときに思い出すとして「しんどい思いをしても乗り越えていける」と力強く語った。
吉野さんは、環境や経済性、利便性のバランスがとれた技術開発が重要だと指摘した。