大西巨人の未公開資料を寄託 遺族が二松学舎大に

二松学舎大に寄託された大西巨人さんの自筆原稿など=28日、東京都千代田区

 二松学舎大(東京都千代田区)は28日、長編小説「神聖喜劇」で知られる作家大西巨人さん(1916〜2014年)の遺族から、自筆原稿約8千枚のほか未発表作の草稿、日記など段ボール箱20箱を超える資料を寄託されたと発表した。ほとんどが未公開という。

 2月から3月にかけ同大など2会場で開催する企画展「作家・大西巨人」で一部を公開する。同大の山口直孝教授は「絶えず高みを目指して苦心した様子が分かる。作品研究に役立ててほしい」と話している。

 戦後文学の最高峰とも称される「神聖喜劇」の原稿からは、繰り返し加筆、修正していた執筆スタイルがうかがわれる。


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