原子力審議会議事録の言葉を分析 「災害」軽視、偏った議論

 東京電力福島第1原発事故前の原子力政策を議論する国の審議会を巡り、議事録の言葉をコンピューターで分析すると、自然災害や事故、廃棄物をほとんど扱わない偏った議論だったとの研究結果を、勝田忠広明治大教授(原子力政策)が25日までにまとめた。

 全体の構図として官僚、大学の研究者、経団連などの団体が主導し、主に「エネルギー政策」「核燃料サイクル」「産業」などについて議論したことが明確だった。

 この審議会は、経済産業省の総合資源エネルギー調査会原子力部会。電力自由化の中での原子力政策について2005年7月〜06年8月に13回開催された。


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