三菱の国産ジェット、6度目延期 納入21年以降、試験機完成遅れ

スペースジェットの最新試験機=6日、愛知県豊山町

 三菱航空機(愛知県豊山町)が、開発中の国産初のジェット旅客機「スペースジェット(旧MRJ)」について、今年半ばを目指していた初号機の納期を、来年以降に再延期する方針を固めたことが24日、分かった。延期は6度目。顧客の信頼低下は避けられそうになく、航空会社に契約をキャンセルする動きが出ないか懸念される。

 三菱航空機は現在、運航に必要な「型式証明」と呼ばれる国の認証取得を目指し、米国で飛行試験をしている。ただ、当初昨年6月を予定していた最新試験機の完成が、部品の不具合への対応などで今年にずれ込んだ。さらに、国土交通省による書類の審査にも時間がかかっている。


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