海上保安庁、客船で対テロ訓練 五輪で民間とスムーズ連携目指す

東京五輪開幕まで半年の節目に合わせ実施されたテロ対策訓練。客船で海上保安官が不審物を捜索した=24日午前、東京・竹芝桟橋

 海上保安庁は24日、東京五輪開幕まで半年の節目に合わせ、東京・竹芝桟橋に停泊中の客船でテロ対策訓練を実施した。船の乗組員も不審人物の捜索や消火活動に当たり、海保と民間とのスムーズな連携手順を確認する狙い。

 客船は、東海汽船が伊豆諸島向けに運航している「橘丸」(5681トン)で、約100人が参加した。「テロを起こす」との予告が入った後、船内に潜んでいた犯人が放火し乗組員にけが人が出たと想定。刃物を振り回して暴れる犯人を海上保安官や警察官、乗組員が連携して取り押さえたほか、乗客の避難誘導や救急搬送に真剣な表情で取り組んだ。


  • LINEで送る