米、水質管理の河川減らす 汚染の懸念で反発も

米環境保護局(EPA)のウィーラー長官=2019年9月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米環境保護局(EPA)は23日、連邦政府が水質管理の対象とする河川を減らす方針を発表した。降雨や雪解けなどで季節により出現する小川や、主要な水路から離れた湿地などが対象から外れる。環境規制を受けずに農薬などが流入しやすくなるため、水質汚染が懸念されている。

 11月の大統領選に向けたトランプ氏による農家や産業界の支持拡大を図る動きとみられ、環境保護を重視する州や市民団体は反発。「水質を守る基本的な仕組みへの全面攻撃で、古い時代に逆戻り」(環境団体アースジャスティス)などと批判している。


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