欧州中銀、金利は維持 金融政策戦略の点検開始

 【ダボス共同】欧州中央銀行(ECB)は23日、ドイツ・フランクフルトで理事会を開き、2%弱に設定している物価上昇率目標をはじめとした金融政策戦略の点検を開始すると決定した。年末までに終える方向だ。マイナス金利水準を0・5%に設定するなどしている現行政策は維持した。

 物価目標を点検するのは、2%以上になるのを容認することで低インフレからの脱却を目指す姿勢を明確にすべきだといった声が関係者から上がっているためだ。

 ECBのラガルド総裁は記者会見で、物価目標に関し「新たな戦略が定まるまでは現行目標を守る」と述べ、見直しに対する自身の見解を説明しなかった。


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