河井夫妻の「説明」に不満広がる 「世論の反発招く」と与党も懸念

河井克行前法相、河井案里参院議員

 昨年の参院選を巡る公選法違反容疑で広島地検に家宅捜索された自民党の河井克行前法相と妻の案里参院議員の「説明」に対し、与野党とも不満が広がっている。両氏は取材対応したものの「捜査中」を理由に、肝心の事実関係を明かさずじまいだったためだ。野党は国会の政治倫理審査会での説明を要求。与党は世論の反発を招くと懸念する。20日召集の通常国会の審議日程協議にも影響が及んでいる。

 河井夫妻は15日深夜、国会近くの議員宿舎で別々に取材に応じた。案里氏陣営の公選法違反疑惑を受け、克行氏が法相を辞任したのは昨年10月31日。夫妻が公の場に姿を現したのはそれ以来だ。


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