安来市、母子死亡事件情報黒塗り 「報道されれば業務に支障出る」

大半を黒塗りで開示された文書

 島根県安来市のアパートで昨年、一時保護解除の約1週間後に小学4年男児が刺されて死亡し、重体となった母親=その後死亡=が無理心中を図ったとみられる事件を巡り同市は17日、共同通信が公開を求めた一時保護解除決定過程の議事録の大半を黒塗りで開示した。市の担当者は取材に「内容が報道されれば取材を受けて業務に支障が出るため」と説明した。

 開示の際の添付文書は黒塗り理由を「市政の円滑な執行に著しい支障が生ずると認められる情報」と説明している。

 一方、安来市の近藤宏樹市長は「事実であれば黒塗り理由として不適切。今後、詳細を確認する」と話した。


  • LINEで送る