「博多松囃子」を国の文化財に 小説「陸王」舞台の足袋資料も

福岡市の「博多松囃子」

 文化審議会は17日、福岡に中世から伝わる伝統行事「博多松囃子」など6件を重要無形民俗文化財に指定するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。老舗足袋業者の奮闘を描いた池井戸潤さんの小説「陸王」の舞台、埼玉県行田市の「行田の足袋製造用具および関係資料」など2件を新たに重要有形民俗文化財に指定することも求めた。

 3月にも答申通り指定され、重要無形民俗文化財は318件、重要有形民俗文化財は223件になる。

 博多松囃子はえびすや大黒などの福神を中心とした行列が祝言を唱えながら町内を回る祝賀行事。毎年5月に開かれる博多どんたく港まつりで披露されている。


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