海女の魅力をVRで紹介、三重 鳥羽の高校生ら映像制作

海女の魅力を紹介するVR映像を制作し、記者会見する県立鳥羽高2年の里中凜さん=17日午後、三重県鳥羽市

 海女の後継者不足解消につなげようと、三重県立鳥羽高の生徒らが海女の魅力を紹介する仮想現実(VR)映像を制作、鳥羽市で17日に記者会見を開いて発表した。

 映像は、地域学習の授業の一環として9〜11月、同市石鏡町の漁港付近を360度カメラで撮影し編集。海中の撮影は海女が担当した。海女小屋の暖炉で温まる疑似体験ができるほか、海女が素潜りでサザエを採る様子を間近に見ることができる。

 県教育委員会などによると、1978年に全国で9千人以上いた海女は2018年に約1400人まで減り、海女漁の衰退が危ぶまれている。映像は鳥羽市立海の博物館で5月初旬まで一般公開される。


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