2020年1月15日 12:22 | 無料公開
1時間おきにダンスを披露する小型ロボット「ナオ」=東京都渋谷区
ロボットが働くカフェが東京・渋谷でオープンし、話題になっている。人型ロボット「ペッパー」が接客し、掃除するのもロボットだ。ロボットと過ごす未来を体感できる。
カフェの名称は「ペッパーパーラー」。昨年12月、東急プラザ渋谷に開業した。入り口では5台のペッパーがお出迎え。タッチパネルで人数や注文を受け付けるだけでなく、「元気はつらつ」「悩みが多そう」などと客の表情を読み取り、お薦めのメニューを紹介してくれる。
店内にはペッパーが“相席”するテーブルもあり、子どもや若い女性たちがロボットとの会話やゲームを楽しんでいる。高さ60センチほどの小さな人型ロボット「ナオ」は15分ごとに時報を知らせ、1時間おきに米国や中国をイメージしたダンスを披露。営業時間外にはAI掃除ロボットが、床をきれいにする。
メニューは世界各国の料理と組み合わせたワッフルが中心で、中にはフランス産フォアグラのムースをのせたものも。菜食主義を意味するビーガン向けメニューもある。
ソフトバンクグループでロボット事業を手掛けるソフトバンクロボティクス(東京)が運営し、今後はロボットの種類を増やす予定だという。同社の蓮実一隆取締役は「ペッパーが生まれて5年、次の大きな挑戦として始めた。横を向くと、何げなくロボットが働いているのが理想」と話している。