長渕剛は頼れる“座長” 映画「太陽の家」の飯島直子

「せりふが少ないので、表情や視線で語るようにしていた」と飯島直子

 ミュージシャン長渕剛が、約20年ぶりに主演を務める映画「太陽の家」(17日公開)。主人公の妻を演じた飯島直子は、俳優としての長渕に「全身から主役のオーラが出ていた。次々にアイデアを出してみんなを引っ張ってくれる、頼れる“座長”でした」と厚い信頼を寄せる。

 長渕が演じたのは、高い技術を持つ大工の棟梁川崎信吾。孤独なシングルマザー(広末涼子)と出会い、その息子と交流を深める中で、2人のために家を建てたいと考え始める。飯島は「こわもてだけど情に厚く、女性と子どもに優しい。長渕さんらしい役」と話す。

 その信吾を献身的に支えているようで、実は手のひらでうまく転がしているのが、飯島演じる妻美沙希だ。「口うるさくはしないけど、夫のすることを全部見ている。だから私も、現場では長渕さんから目を離さないようにしていました」

 夫婦は子どもを育ててきたが、血はつながっていない。「詳しい事情は描かれていないけど、実の子どもじゃない分、何倍も愛情を注がないといけなかったはず」と飯島。美沙希の強さや包容力に憧れつつも「自分にはここまでできないな」と苦笑する。

 広末とは、2002年のドラマで姉妹を演じて以来の共演という。「当時はかわいいお嬢さんだったのが、立派なママになっていて。手作りギョーザをお裾分けしてもらった」と笑顔を見せた。


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