「神戸の壁」に追悼の十字 震災継承へ決意新た

阪神大震災から25年となるのを前に、北淡震災記念公園で始まった「神戸の壁」のライトアップ=11日午後、兵庫県淡路市

 阪神大震災で神戸市長田区を襲った大火に耐え、焼け残った防火壁「神戸の壁」のライトアップが11日、保存されている北淡震災記念公園(兵庫県淡路市)で始まった。震災から17日で25年となるのを前に、十字架のように両手を広げた25人の影を壁に映し、震災を忘れず次世代につなぐとの決意を新たにした。

 日が落ちてから、主催団体メンバーや地元の高校生らが壁の前に集合。壁の歴史を振り返るアナウンスに合わせて1人ずつ壁の前で立ち上がり、影を浮かび上がらせた。

 壁は1927年ごろ、公設市場の防火壁として建設。神戸大空襲でも焼けずに残った。


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