春日大社に最古級の日本刀集う 国宝など40件、28日から展示

春日大社国宝殿で報道陣に公開された「童子切」=27日午前、奈良市

 奈良市の春日大社国宝殿で、28日から始まる「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」に出品される国宝の刀剣など約40件が27日、報道陣に公開された。平安時代の伯耆国(現在の鳥取県)で活躍し、最古級の刀匠とされる「安綱」の作品を中心に、日本刀成立の謎に迫る内容だ。

 約1300年前に創建された春日大社は平安時代に大きく発展し、貴族や武家が豪華な武具を奉納した。今回はその中でも、刀身が真っすぐな古代の直刀から、反りのある日本刀への変化が見て取れる国宝「黒漆平文飾剣」などが展示される。

 20年3月1日まで。観覧料は一般千円、高校・大学生は600円、小中学生400円。


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