2019年12月26日 17:35 | 無料公開
東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋3階。設備が壊れている=12日(原子力規制委員会提供)
2011年3月に炉心溶融と水素爆発が発生した東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋について、原子力規制委員会は26日、立ち入り調査で撮影した詳細な映像を公開した。映像では、大量のがれきが床全体を覆い、配管やダクトが折れて散乱。建屋内は原形をとどめておらず、事故の衝撃の大きさを改めて感じさせた。測定した最大の放射線量は2階の配管表面の毎時150ミリシーベルト。
大破した3号機内の詳細な映像の公開は初めて。12日に原子力規制庁職員6人が顔全体を覆うマスクを着け、防護服や手袋を重ね着して入った。建屋は5階建てで、主に3階の破損状況などを調べた。