2019年12月26日 08:11 | 無料公開
吉備真備の筆跡とみられる墓誌の拓本の一部分(深セン望野博物館所蔵・共同)
【北京共同】奈良時代の高級官僚で遣唐使として唐に渡った吉備真備が書いたとみられる墓誌が中国で発見されたことが26日、分かった。研究に携わった専門家が明らかにした。吉備真備が書いた文字は日本でも見つかっておらず、専門家は本人の書体や留学中の生活の一端を知る貴重な資料だと評価している。
明治大学東アジア石刻文物研究所の気賀沢保規所長によると、広東省にある「深セン望野博物館」が2013年に入手した唐の官僚の墓石に刻まれた墓誌を分析したところ、末尾に「日本国朝臣備書」と書かれていた。