瀬戸内寂聴さんらに桂信子賞 優れた女性俳人を表彰

瀬戸内寂聴さん(左)、神野紗希さん

 俳諧に関する資料を所蔵、展示する兵庫県伊丹市の柿衛文庫は25日までに、句作や評論で優れた活動をした女性俳人を表彰する第11回桂信子賞に作家の瀬戸内寂聴さん(97)と、俳人の神野紗希さん(36)を選んだ。

 寂聴さんは、旺盛な執筆活動の傍ら、2017年に故人への思いや自らの孤独を詠んだ初めての句集「ひとり」を刊行。柿衛文庫は「高齢でこのような多様な活動ができることは驚異的。高齢者たちの励みになる」としている。

 神野さんは句集「星の地図」など句作のほか、テレビの俳句番組の司会を務めるなど幅広く活躍。「若者たちのリーダー的存在」と評価された。賞金は各10万円。


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