福島の酒米、新品種は「福乃香」 開発に15年

福島県が約15年かけて開発した酒米のもみ(上)と玄米(福島県提供)

 福島県は23日、約15年かけて開発した酒米の新品種の名称を「福乃香」と決めたと発表した。福島県は、全国新酒鑑評会の都道府県別の金賞数が7年連続最多。県独自の酒米の使用で、福島県産の日本酒のブランド価値を高める狙いがある。

 この新品種を原料とした酒は香りが強いことなどから選ばれた。内堀雅雄知事は「酒を飲んだ人に福が訪れるようにとの願いも込められている」と話した。コメの中心部の心白が他の酒米に比べ大きいため水分を多く含み、こうじ菌が繁殖しやすい特徴がある。

 ことし6〜7月に名称を公募し、約1200件から選定した。


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