三菱電機、AI人材確保に後れも 新入社員自殺教唆容疑で書類送検

三菱電機本社が入るビル=7日、東京・丸の内

 三菱電機の新入社員だった男性が今年8月に自殺し、兵庫県警三田署は上司の男性社員を自殺教唆容疑で書類送検した。同社は長時間労働の抑制など働き方改革を進めてきたが対策不足が露呈。2018年の国際特許登録の出願件数は中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に次いで世界2位だが、人工知能(AI)など最先端の技術開発を支える優秀な人材の確保に後れを取る恐れがある。

 三菱電機では14〜17年に長時間労働などが原因で男性社員5人が精神障害を患うなどして相次ぎ労災認定され、うち2人が自殺。今年10月にも過労自殺した子会社の男性社員が労災認定された。


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