ユネスコ、人種差別と登録抹消 文化遺産のベルギーのカーニバル

ベルギー北部アールストで開かれたカーニバルに参加する人々=2013年2月(AP=共同)

 【マドリード共同】コロンビア・ボゴタで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)政府間委員会は13日、ベルギー北部アールストのカーニバルに関し無形文化遺産の登録抹消を決めた。今年の山車の一つが反ユダヤ主義的で人種差別だと批判されていた。ユネスコの無形文化遺産で登録抹消は初めて。

 起源は中世にさかのぼるアールストのカーニバルは2010年に無形文化遺産に登録された。風刺を込めた山車やパフォーマンスの披露で知られるが、今年3月に行われた際、もみあげを伸ばした正統派ユダヤ教徒の足元に金銭の入った袋を置いた山車が出て、ユダヤ人らから強い批判を浴びた。


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