消防署員の自殺非公表理由が判明 遺族「さらし者になる」発言否定

 山口県の宇部中央消防署員の松永拓也さん=当時(27)=が1月に自殺し、外部調査委員会が職場の不祥事に抗議の意を示すためだったとする報告書をまとめた問題で、消防署幹部が自殺直後、職員への説明の場で「(息子が)さらし者になる」と遺族が発言したとして、公表を控えると述べていたことが11日、分かった。遺族側は発言を否定している。

 消防側は父親の哲也さん(62)と会った際にそう言われたと遺族側に説明しているが、哲也さんは取材に「職場の不祥事を訴えた息子を『さらし者』と表現することはあり得ない」と話した。


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