首里城復元、前回計画を踏襲 政府、防火対策も強化

火災で焼失した首里城

 政府は11日、火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の復元に向けた関係閣僚会議を首相官邸で開催した。1992年の沖縄復帰20周年を記念して主要施設が復元された前回計画の踏襲を原則としつつ、防火対策の強化も柱とする基本方針を決定した。来年3月までに具体的な工程を策定する。

 会議の議長を務める菅義偉官房長官は「詳細な時代考証に基づいて復元することを原則とする。早期復元へ予算措置も含めて必要な措置を講じていく」と強調した。

 再建の技術的課題を検討する有識者会議を内閣府沖縄総合事務局に設置する方針も決定。歴史、文化、防火対策の専門家らが中心となる。


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