20年度予算、最大更新へ 2年連続100兆円超え

財務省=8月

 政府の2020年度予算案の一般会計総額が19年度の101兆4571億円を超え、過去最大を更新することが9日、分かった。100兆円を超えるのは2年連続。19年度は半年間だった幼児教育・保育の無償化の費用を通年で計上するほか、防衛費が最大を更新。景気対策のキャッシュレス決済によるポイント還元制度の費用が膨らむことも要因となる。税収は低調となる見通しで、歳入不足を補う国債発行額が第2次安倍政権以降で初めて前年度当初比で増加する可能性がある。

 政府は20年度予算案を20日に閣議決定する予定だが、止まらない歳出拡大に野党などから批判が強まりそうだ。


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