中村哲さんと遺族、帰国へ 1年前から危険情報

7日、カブールの空港でアフガニスタンのガニ大統領(手前右端)と軍兵士らに運ばれる中村哲さんのひつぎ(AP=共同)

 【カブール共同】アフガニスタン東部で福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)が殺害された事件で、同国を訪れた妻尚子さん(66)と長女秋子さん(39)らが7日、首都カブールの空港から中村さんの遺体と共に帰国の途に就いた。8日に日本に到着する予定。

 事件が起きたナンガルハル州の当局者によると、約1年前に情報機関が中村さんの身に危険が迫っているとの情報を州当局に伝達した。その後、内務省がボディーガード4人を派遣した。同州のメヤヘイル知事によると、最近では、事件前日の3日に中村さん本人に襲撃の恐れがあると伝えたという。


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