新種登録直後のガを展示、青森 ハチ擬態で希少

青森県立郷土館で展示中の「クロビロードスカシバ」の標本=3日、青森市

 10月に新種登録された、ハチに擬態するガの一種「クロビロードスカシバ」の標本が、青森県立郷土館(青森市)で展示中だ。同種の発見例は日本しかなく、希少性が高いという。発見者で、日本鱗翅学会所属の工藤忠さん(62)=同県弘前市=は「自然界の不思議を感じてほしい」と話している。標本の観覧は無料。26日まで。

 クロビロードスカシバ(和名)は、羽を広げた際の横幅が約3センチ。ハチに似た「透かし羽」に加え、胴体の黒と黄のしま模様が特徴だ。擬態は、鳥などの天敵から身を守るためとされる。


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